「この車種のトラックが良いな」とお考えの方に質問です。何故その車種を選ぶのですか?
一言で「トラック」言っても、実際には様々な種類があります。井上自動車では、「あなたに合ったトラック」「仕事の効率が上がるトラック」をご提供すべく、様々なトラックをご用意しております。「トラックを買いたいがどんな車種が自分には合うのだろう」「トラックに違いがあるの!?」とお悩みの方に、「あなたに合うトラックの選び方」についてお教えします。
トラックにも種類があります
トラックは俗に平ボディとも言われ、色んな種類があります。
一般的に言われる種別としては、「低床」「全低床」「高床」などが挙げられます。また、Wキャブトラックやリヤパワーゲート付きトラックなど標準のトラックから、多少の改造を施したトラックもあります。積載量も様々です。一般的なものは750㎏、850㎏、1t、1.25、1.5t、2t、3t、3.5t、4t等まだまだあります。 いろんな種類があるのは分かったけど、自分に合うトラックってどれ!? そんなお悩みをお持ちの方に、「トラックの違い」を詳しくご説明します。
床面地上高の違い
まずは低床と高床の違いをご説明します。
低床車と高床車のトラックでは一体何が違うのか。この違いはとてもシンプルで、単純に地面から荷台床面までの高さ(床面地上高)に差があるという点に尽きます。(写真を参照ください。)低床型のトラックはどのように高さを下げているかというと、これはトラックに使用するタイヤを径の小さいものにする(要するに通常よりも小さいタイヤを履かせる)ことで低床を実現しています。逆に高床トラックでは大きいタイヤを採用することで高さを上げています。
この違いにより、それぞれに特性が生まれ、より自分に合う形式のトラックを使用することでお仕事の効率が向上します!!それぞれの違いと特徴をまとめます。
低床トラックと高床トラックの違い
- タイヤサイズが違う
- 床面地上高が違う
ちなみに実際に計測を試みたという人によると、床面地上高の違いは三菱ふそうのスーパーグレートで大体15mmくらいの違いがあったそうです。参考までにどうぞ。
低床トラックの特徴
トラックの中で最も荷台が低くお仕事に使う道具や部品など様々なものを容易に載せることが出来ます。重たい物でも荷台が低いので載せやすく建築業、塗装業、土木業、設備業、とび職、農家など幅広く活躍しています。荷台はお仕事に合わせて加工が出来、非常に便利の良い車です。
低床トラックのメリット
- 低床の場合は地面からトラックへの 荷物の上げ下ろしが楽 なのでドライバーの 疲労が軽減 される
- 床面地上高を下げた分 荷室が大きく取れる
低床トラックのデメリット
- スペアタイヤが2種類必要になる ほか、タイヤが総輪同径タイヤの場合は パンクしたら修理が絶望的
- 全低床と同じく配送所などのプラットホームにつける場合に 段差が生まれやすい
全低床トラックの特徴
全低床は、低床より荷台の位置は高いですが前後のタイヤが一緒の大きさで重たい物を載せても直進安定性に優れていて主に足場屋業、型枠土木業、瓦屋業、ウェルダーやユンボなどを載せる方に最適です。その中でも足場屋業、型枠土木業の方は3000㎏のトラックがお奨めです。(最近は2000㎏までしか運転できない免許証の方もいますのでこちらも人気があります。)
全低床トラックのメリット
- フロントタイヤも小さくなっているのでキャビンが低く、 乗り降りが楽
- 乗り心地を犠牲にしない (タイヤが小さすぎず、段差や悪路走行時の乗り心地が超低床よりも悪くない)
デメリット
- 荷台が高い通常のトラックよりは低くなっているのだが、やはり低床と比較してしまうと 荷台が高く感じる
高床トラックの特徴
高床は荷台の位置が高く重い物を人で載せるのには不向きですが、フレームが他の荷台よりもしっかりとしていてパワーゲートが付いているトラックが多いです。よく使われている業種は、新聞、雑誌の配送屋、瓦屋業の方が3000㎏のトラックを好んで使っています。
高床トラックのメリット
- 高床の場合は大きなタイヤが使えるので、その分振動が減って 走行安定性が高く悪路に強い 。言い換えれば積荷やドライバーの腰にも優しい
- 回転回数が少ないことからタイヤへの負担も少なくスペアが1本で良かったりローテーションが効いたりと ランニングコストの低減につながり ます。
デメリット
- 通常の荷台のリヤよりも若干高い設定になっているので 手積みの場合は作業が大変 です。
キャブの違い
トラックのキャブというと一般的にはシングルキャブと呼ばれる2人乗り又は3に乗りタイプのものが主流ですが、たまにそのキャブ部分が2つある5人乗りや6人乗り又は7人乗りタイプのものも見かけることがあります。
ここでは、このダブルキャブとは一体何なのか、どのようなメリットがあるのかといったことを説明します。
ダブルキャブとは?
トラックでいうところのダブルキャブとは、ダブルキャビン(2つの客室)を意味します。名称は各メーカーによって若干異なりますが、構造としては座席シートが2列(あるいはそれ以上)で5人~7人程度まで乗車が可能です。その他、後部を含め4ドアタイプになっているものもあります。
ダブルキャブはトラックなのにドアが4枚あり道具も人も一度に運べるため、とっても便利の良いトラックです。大きさも850㎏~2000㎏と幅広く販売されているため、仕事に合わせたトラックが見つかると思います。実際、ダブルキャブトラックはどの業種の方でも使われています。2tトラックなどで大きな道具、部品を運び、ダブルキャブで人と小さな荷物を運ぶ方法が良く取られています。
ダブルキャブのメリット
- 例えば作業員が5名いて積載物もある場合などで、 現場へ行くのに1台の車両で済ませることができる
- 乗車と積載の両性能を備えた マルチなタイプ。
ダブルキャブのデメリット
- キャビンが2つある分 荷台部分が狭くなり、 シングルキャブよりも積載容量が少なく なってしまう。
(元々ロングボディのトラックにダブルキャブを搭載することで、積載容量をある程度確保することも可能)
ダブルキャブでたくさん人が乗れるからと言っても、向き不向きがあるので用途にあった使い方をする必要があるということですね。
パワーゲート
パワーゲートとは、荷物の積み下ろしを簡単にするために荷台の後ろに取り付けるリフトのことです。重たい荷物をアルミバンから下ろすのはとても大変ですが、パワーゲートがあれば簡単に荷降ろしすることが出来ます。
また、パワーゲートは別名で、テールリフトやテールゲートリフターなどと呼ばれることも多いです。
パワーゲートの構造
垂直式
垂直式というのは、車体に対してゲート(リフト)が垂直に動く構造のもの。
主に、平ボディなどに取り付けられる事が多く、後方のアオリとしても機能している。
アーム式
アーム式というのは、荷台の下に取り付けられたアームを操作することでパワーゲートを動かすというもの。
垂直なレールを取り付けることが出来ないようなアルミバンやウイングなどに取り付けることが多いです。
また、荷台の下に格納することが出来るパワーゲートもあります。
パワーゲートで積み下ろしする荷物
危険物
取扱が難しいガスボンベのような危険物。
荷崩れしやすい物
スーパーなどで取り扱う細かい商品などはカゴ台車にまとめておき、カゴ台車ごと積み下ろしすることで荷崩れを防ぐことが出来る。
大型家電など
そもそも、積み下ろしが困難な冷蔵庫やタンス、自動販売機などは人の手で積み下ろしするのは大変です。
バイク
原動機付自転車や、バイクなどはとてもじゃないが持ち上げることはできません。